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ブログ坂口拓・山口雄大監督と映画館に行ってみた!映画好き必見!『山口雄大映画塾 feat.坂口拓』【閲覧注意】ネタバレ有り!
前回屋敷が書いたブログの最後を覚えていらっしゃるでしょうか?
>映画が好きなWiiBERブログ読者の皆様には、是非『雄大映画塾』の体験入校(笑)をして貰いたいので、今太田Pと新しいブログ企画も考え中ですので、お楽しみに!!!
‥‥‥早速それが叶う事になったのです!!
太田Pにその企画を打診したところ、秒で雄大さんと拓さんに連絡をして下さった上、二人共快諾(嬉)!「雄大映画塾」というよりかは、拓さんと雄大さんのいつもの映画デート(?)に太田Pと屋敷が同行する感じ(笑)。そして上映後、開口一番の新鮮な感想などを話して頂こうと思うのです。
……という訳で。
『山口雄大映画塾feat.坂口拓』
開校~!!!!!
先ずは、どの映画にするか……が大切。時期的にクエンティン・タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を提案したのだけど、雄大さんと拓さんの希望でジョーダン・ピール監督『アス』に決定。二人が『アス』を選んだ事は大いに納得。このジョーダン・ピール監督、アメリカでコメディアンとして大変人気のある方なのだが、このジョーダン・ピールの監督デビュー(脚本も兼任)作『ゲット・アウト』は制作費500万ドル(日本円で5億強。アメリカでは低予算映画)ながら、全米で興行収入1億7500万ドル(180億円強)の超絶大ヒットを記録。アカデミーの脚本賞まで獲っちゃったっていうね。それが日本でも17年に公開されたのだが、公開当時たまたま拓さんと雄大さんが観た別の映画が面白くなかった口直しにと、何の予備知識も無く観た『ゲット・アウト』が衝撃的に面白くて、二人はジョーダン・ピール監督の新作を待ちわびていたのです。
(私も二人から噂を聞いて、すぐさま映画館へ。最高過ぎて興奮止まず!だった)
9/6(金)公開数日後の席を私が抑える事になったのだけど。映画狂(賛辞です)の人と映画に行く時に、必ず確認する事がある。劇場のどの辺りの席が希望か、である。これは本当に人それぞれ好みが分かれるし、確固たる理由があって“その席”を選んでいる映画好きは多い。
雄大「希望はE列かD列の中央。視界全体にきっちりスクリーンが入る場所だから」
これは下村勇二監督も以前全く同じ事を仰っていた。ちなみに屋敷はそれよりほんの少し引いて冷静に観れる、G列中央が多い。
台風一過の酷暑の新宿。
映画の20分以上前には全員がTOHOシネマズ新宿に集合。拓さんと雄大さんは習慣化した動きで映画館売店に。どうやらドリンクとポップコーンを買うらしい(笑)。
雄大「俺は面白い映画でも何か口にしてないと寝る事があるから(笑)ポップコーンは買うんだよね」
拓「俺も買うけど、大抵予告の間に殆ど食べちゃう(笑)」
雄大さんはキャラメル味のポップコーン、拓さんは塩味のポップコーンを選び、大きなホルダーを抱えスクリーンに向かう背中が嬉しそうである(笑)。今から“映画と初対面”するこの時間、一番ワクワクするのはみんな同じではないでしょうか?
雄大さんのご希望通り、D列を4席抑え自由に席に座って頂いたら、何故か太田Pが雄大さんと拓さんに挟まれる形に。
太田P「左右の圧凄いわ~(苦笑)」
……2時間後、終映!!
拓さんと雄大さんには「まだ黙ってて下さい!」と無茶なお願いをし(苦笑)ロビーに出た所で二人にインタビューを開始する。
*『アス』に関してはネタばれ!がありますので、『アス』をご覧になる予定がある方は要注意で宜しく御願い致します。
(※雄大さんは敢えて映画のバックグラウンド、制作意図などを入れずに初見での感想です。鑑賞翌日に頂いたコメントも後記として盛り込みます)
――『アス』如何でしたか?
坂口「……微妙だったね(苦笑)」
雄大「微妙だね~。『ゲット・アウト』が良かったからさぁ。過度な期待をして観てしまった所はあるかな」
坂口「オープニングでオチは分かっちゃったじゃん」
雄大「俺はそっち(坂口の想像方面)には行かないと思ったのよね~(苦笑)!もっとミニマムな話で終わるかと。前作の『ゲット・アウト』も、そこまでのリアリティがあるストーリーでは無かったけど、話の運び方が丁寧だったんだよね」
坂口「そうそうそうそう」
雄大「でも今作はもっとリアリティが無いじゃん」
坂口「更に少し雑だったよね」
雄大「話の持って行き方が、急過ぎだよね。“え?そうなの?”って感じで、ネタ明しをされても納得し辛いしね。最初に説明テロップ出るけど、それが全部アレなの~?ってなるよね(苦笑)。あの設定はアメリカ人なら信用できるのかな?」
坂口「……しないんじゃない(苦笑)?」」
雄大「地下の世界……狭くない(苦笑)!?もっと広かったり、完全なパラレルワールドがある方が分かり易いよね」
坂口「あとはね、生のウサギ食べてたらああはならない(笑)!」
雄大「オープニングからウサギだったから、何の意味が隠れてるんだろ、って思ってたら、あ。それ?って」
――ジョーダン・ピール監督の凄さは?
雄大「黒人の監督で、キャストも殆ど黒人の俳優で作っていて、前作の『ゲット・アウト』はさ、黒人監督ならではの視点が明確にあったじゃない。今作もそっち(社会派メッセージ)に行くのかな、と思ったけど、あそこまででは無かったよね。俺が勉強不足なだけかも知れないけど(※)、映画の中にあるのかな~」
坂口「オープニングの何か運動呼びかけていたやつ?」
雄大「そうそうそう。示唆していたとしても分からなかった」
坂口「前回は分かり易かったよね」
雄大「黒人文化が身近に無い日本人の俺達にも、分かったんだよね」
坂口「存在への憧れであったりとか、セックスを例に出して肉体的特徴を挙げたりとか」
雄大「今日観た『アス』も家族が対面するシーンなんて、俺はジャルジャルのコント見てる感じがして(笑)凄く面白かったんだよね。ジョーダン・ピールは元々コメディアンだから『ゲット・アウト』もよくよく考えたらコントみたいな所が沢山あるんだよね」
坂口「あのシーン迄は面白かったよね!」
雄大「でも結果あそこまで話を作ってしまうと、付いて行き辛いというかね。やるなら、こっち(観客)を巧く誘導してくれないと分からないかな~(苦笑)」
坂口「ホラー系のアクションも全部雑だったね!」
雄大「前はアクション無かったのも良かったんだよね」
(※『アス』後記 調べたら「アス」は、1980年代の人権団体への批判がかなりの部分で含まれているらしいね。オープニングで観ているテレビがそうらしい。まあ、と言って映画の感想が変わるわけでもないんだが。by山口雄大)
――では(汗)現在上映中で、他のおススメ映画は?
雄大「ワンハリ(クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)じゃない?」
屋敷「ワンハリも事前勉強必要なんですよね?」
雄大「勉強というか、予備知識として“シャロン・テート事件”の事は知っておく方が良いけど、それさえ知ってれば映画自体はめちゃくちゃシンプルで、分かり辛い所はないかな!後は、IMAXで公開されてる『ブレードランナー ファイナルカット』だね!あれは凄いね。あれは凄いわ!もはや新作みたいだよ。音も凄いし。CGが凄い映画しか観た事がない世代に観て欲しいね。CGを使わないで、あの大画面に耐えうるって物凄いこと」
屋敷「ブレランをCGだと思ってる人も、最近観た人の中には居るらしいですよ」
雄大「思っちゃうでしょ!でも勿論CGなんて無い時代だから、全て合成してるかミニチュア撮影してるかだから。その凄さは観て欲しいかな」
――拓さんは今撮影中で映画がなかなか観れないそうですが、今一番観たいのは何ですか?
坂口「やっぱワンハリかな~!」
雄大「タランティーノは面白いよね~」
坂口「でも、タランティーノ作品に関してはいつも意見割れるよね~(笑)」
――じゃあ、今迄のタランティーノランキングは?
坂口・雄大「『レザボア・ドッグス』と『パルプ・フィクション』は最高でしょ!!」
屋敷「そこはハモるし一緒なんですね(笑)」
雄大「そこから後のが割れるんだよ(笑)」
――『ジャッキー・ブラウン』
坂口「絶対駄目」
雄大「俺は好き~」
――『ヘイトフルエイト』
坂口・雄大「あんまり好きじゃない」
――『イングロリアス・バスターズ』
坂口・雄大「好き」
――『ジャンゴ』
坂口・雄大「駄目だね~」
雄大「……殆ど同じじゃん(笑)!!」
坂口「『ジャッキー・ブラウン』だけだね(笑)」
――『キル・ビル』
坂口・雄大「駄目だね~(苦笑)」
――最後に個人的おススメの「映画館」を教えて下さい!
雄大「やっぱね昔の映画館が好きなんだよ」
屋敷「都内なら?」
雄大「有楽町マリオン!今はピカデリーしか残ってないけど。昔といっても去年閉館したばかりだけど日本劇場(通称、日劇)とか昔から好きだった。今はキャパが500人位の劇場しか無いじゃない。シネコンでも一番大きなスクリーンで500人なんだよね、ジョージ・ルーカスが決めちゃったから(※)!それに比べて、丸の内ピカデリーは1000近い客席がある。それ位の巨大スクリーンで観る映画って、やっぱり迫力が違うんだよね!だからそういう映画館は勧めたいよね。俺も丸の内ピカデリーがある内は、あそこで観る様にしてるしね。更にそこにドルビーシネマが入って『ジョーカー』が上映するでしょ?絶対あそこで観たいと思ってるよ。でね、でね……俺が監督させて貰った『HiGH&LOW THE RED RAIN』は丸の内ピカデリーでも上映されたのよ‥‥…すそれはっげー嬉しかった!スクリーンがでかいからのサイドが少し湾曲した作りになってるんだよね!」
坂口「(もう飽きてその辺ぶらぶらしてる)」
雄大「マリオンでかかる映画を監督したいってずっと思ってたから、その夢が叶ったのは本当に嬉しかったな~……」
坂口「……もう行こうぜ~!(完全に飽きてる笑)」
(※ 詳しく言うとTHXシステムのことなんだわ。THXって、映写機の明るさや客席からの視聴角度、音響面も含めて、500人キャパの方が制作意図を確実に届けやすいというルーカスフィルムの規定に基づいたもので、その規定に沿っていないと『スター・ウォーズ』を上映しない、としたもんだから映画館側は守らざるを得なかったといわけ。参考までに。 by山口雄大)
皆様、如何でしたでしょうか?第一回「山口雄大映画塾 feat.坂口拓」
「映画」に魅せられるきっかけって、家庭の中で出逢う事もあれば、人生偶発的に映画に出逢う事もあると思う。そして映画が好きになったら、こうして誰かが映画の事を楽しく熱っぽく話すのを聴いて、またその映画に興味を持つ人がひとりでも増えたら嬉しいな、と思い、この企画を考えました。自分で何かを選んでいると、どうしても独り善がりになってしまうもの。
そんな時、ふらっと「山口雄大映画塾」で読んだ事を思い出して、出逢った事無かった映画に身を委ねてくれたらとても嬉しいです。
個人的な事を書いておくと、私は父が映画好きだったので、私のチョイスでは無く父が観ていた映画を半ば強制的に観る幼少期だったのですが、私と4歳年下の弟共通してトラウマの様に覚えている作品は『マタンゴ』と『死霊のはらわた』です。お父さんありがとう、お陰でこんな私になりました(笑)。弟と半泣きで観てたね!5~6歳にはスパルタ過ぎるやろ(笑)!
次回9月17日 号外!「キネマ旬報NEXT vol.28」とWiiBERブログがコラボ‼️
◎特別企画:アクション監督対談 横山誠監督×下村勇二監督 が掲載されています!!どどんと、1万文字オーバー!取材と記事執筆は……ワタクシ屋敷です(笑)!!
9月17日(火曜) PM7:30
屋敷ブログ号外記事 皆様お楽しみにぃ!
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面白い。これは素敵な企画ですね! 話がどんどん膨らんで、読んでいて楽しいです。
ちなみに、僕が好きな映画館は有楽町スバル座です。まもなく完全閉館。古い映画館ですが、ここで観た『アメリカの友人』が忘れられません。
面白い。
映画の裏側みたいな事も含めて知れますし、観た映画に対する感想も勉強になります。
ルーカスフィルムの規定なんてあるんですねー。
拓さんが飽きてるってのも(笑)
映画塾面白いわ(笑)
俺もだいたいG席の中央選ぶわな
最後の写真は転倒??
映画塾楽しそうです!
私も先日、ワンハリを桜木町で見て来ました!
茉琴さんのツイッターに拓さんが映画を見るときは必ずポップコーンとあったので、私も見習って小脇に抱えました。塩かキャラメルか迷いましたが拓さんなら塩だろう、、も当たっていたの爽快です。
本編も見終わった後は爽快な気分でした。
シャロンテートの事を僅かながら知っていたので胸のざわつき加減が良いスパイスになりました。
あとは、犬のしつけとエサ選びも大事なんだなと思いました。
映画最高!
「アス」、鑑賞後の印象は同じく”微妙”で。
けれど、それをこうして映画好き兼マニア兼本物な方々のレポートでおさらいすると、また違った楽しみ方ができて二度美味しい。
席も、普段自分が好んで選らばない前方とのことで、次回はその辺りで見てみたくなりました。
映画塾、楽しい!