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ブログ坂口拓主演 映画 『狂武蔵』完成までの物語…下村勇二監督の仕事に対する向き合い方とは!? 「過酷な編集室②」
映画(映像作品)が皆様のもとに辿り着くまでには、恐ろしく膨大な作業が待っている。『狂武蔵』も、『たくちゃんねる』も、工程に違いはあるとは言え撮影時間の何倍……下手すると何十倍の時間をその後の作業に要する。
『たくちゃんねる』前回の鬼編集の際は、12時間で撮影した素材に対し編集に40~50時間かかったそうだし、映画『狂武蔵』に関しては7年前に撮影した77分ワンカットの映像に加え、今年3月末に行った追撮の編集を終わらせた後も、カラーコレクション(通称カラコレ、色補正の意)、カラーグレーディング(元の素材上の更なる色味の調整作業)、CG、効果音、音楽、字幕(海外の映画祭に出す場合は英語字幕が必須)、アフレコ(声の入れ直し)、ポスター等宣伝作業などなど……旅路は気が遠くなる程に長く険しい。
『狂武蔵』はその旅の真っ最中なのです。
「77分ワンカットなんだから、そこは編集要らないから楽じゃん?」と思った方がいらっしゃるかも知れないが、実はそんな事はないのです。だからと言って、バレない様に切ったり貼ったりしている訳でも勿論ありません。切らずに、それを更に良くする為に細やかに手を加える必要があるのです。(この話は『狂武蔵』完成の際に、下村監督、太田P、藤田Pに詳しく語って頂こうかと思う)
私が編集室に到着して一時間経とうかという頃、藤田氏も自身の仕事を終え、『狂武蔵』編集に合流。下村監督は隣の椅子に移り藤田氏担当箇所の編集が始まる。その間、私は偉っそうにアーティットの中央デスクを陣取り、あぐらかいて「WiiBERブログ」の執筆を急ピッチで進めながら、時折みんなの静かな戦地の様子を窺がっていた。
作業内容を話し合ってから、高熱中の下村勇二監督は休む事なくアーティットの別デスクで太田Pと『たくちゃんねる』の編集再開。ちょっとちょっと、下村さん死んでしまうよ……(汗)! 左を見れば、半袖短パンの藤田氏、右を向けばダウンジャケットの下村監督……、キーボードを叩く音と、どちらからも坂口拓の声しか聞こえないというね。まことにシュールな状況だね(苦笑)。
藤田「先生~、ちょっと確認して~」
そんな言葉が掛かる度に、下村は二つの編集デスクを行ったり来たり。その間にも空のペットボトルがどんどん増えてゆくよ……。
夕方近くになり、藤田氏が打ち合わせに外出した後も下村&太田Pの編集は続く。秒単位の調整や思い付く限りの画の組み合わせをひたすら試し、二人で最良の構成を探る作業が続いていた……。下村さんが心配過ぎても見守る事しか出来ないし、私は私で書いていかないと後で自分の首を締める事になるので(もう軽~く締まってきている苦笑)18時半で事務所を後にしたのだけど、事務所ドアを閉めるむこうから、「やっし~またね~!」って限りなく元気ぶって言ってくれた下村監督の声が、ほぼ天龍源一郎なガッサガサ声……泣けてきちゃう!「太田Pの鬼~!!」って心の中から漏れて、最後は太田P本人に言ってしまった筆者でした(苦笑)。
私個人的な考えでは、一般のお客様はこんな映画製作の苦労話は「そんな事知ったことか」で良いと思っているのです。それはこっちが好きで買っている苦労であるし、「こんなに裏側は大変なんだよ、分かってね!」って大声でいうのはダサくも感じる。でも、私が今回こんなブログを書いたのは『狂武蔵』は、全国から支援して下さった皆様、そしてあの過酷なロケーションに参加して下さった皆様と一緒に創っている映画。WiiBERには、今どんな状況かを「知らせる義務」もあるし、お力添え下さった皆様には「知れる権利」があると思ったからです。
これからも、WiiBERブログで『狂武蔵』が旅路のどこを歩んでいるのか……出来る限り伝えていければと思っています。
P.S
実はこのブログ、完全に私一人の手で仕上げているものではありません。
私は記事を入稿しているだけで、最も大きなタイトルと、このセンスの良い写真は全て太田Pが選び、考え、デザインしてくれています。私が生意気にも「気持ちを乗せたまま、読み進められるブログに」と意見したところ、それを汲んで毎回太田Pが何度もブログを編集して下さり、完成させて下さっています。本当に感謝しています。これからも、少しでも良い記事を書ける様努めます。
屋敷紘子拝
次回の投稿は6月22日(土曜)
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僕は、1週間だけTV局でインターンシップを受けたことがあります。
だから、ほんのちょっとかじったぐらいですが、一作品に何十人もの方が裏で一生懸命に働いてる姿を目にしたことがあります。
メッセージを伝える媒体は色々あるのですが、文章で書いて頂けるともっと分かりやすくて、このブログも楽しみにさせて頂いてます。
ありがとうございます!
ブログも楽しんで下さいね。。
撮影の裏側は知っていても編集の裏側はわかっているようで知らないもの。
苦労して作り上げたものだから人一倍想いは強くなると思います。加担してるから私も気持ちは強いです。トリプルクラウンに太田Pに『凄い作品を作りましょう』『手伝わせてください』と熱く契ったあの日は忘れられません。ただただ今は完成を楽しみにお待ちしております。お身体ご自愛ください。
僕も忘れません!
ありがとうございます
時間はかかりますが宜しく御願い致します。
応援が支えになっています。。
太田P
初・WiiBERコメントにドキドキです。
私が『狂武蔵』を知ったのは既に支援も追撮も終わった後だったので…
何のお力添えも出来ていなくて申し訳なぃやら悔しぃやら。
キングダムの坂口拓さんが気になり行き着いた『狂武蔵』ですが、インタビューや現場の写真、作品への熱ぃ想ぃ、支援された方々への丁寧な対応などなど本当に見させて頂いて…
皆さんの熱狂的ファンになってしまぃました。
上手く言えませんが、この作品に出会えて良かったと感謝しかありません。
勝手ながら皆さんの熱ぃ想ぃに熱くさせて頂いて私も日々頑張ってます。
ありがとぅござぃます。
これからも思いっきり楽しませて頂き応援させて頂きます。
有難き御言葉!
チーム一同励みになります。
太田P
いやいや、ヤッシー、こういう裏側の情報こそ宝なのですよ。
ありがとうございます!
ご本人も嬉しいはずです。。
すみません。
上記↑ YouTubeではなく、ツイート動画の訂正です。
裏側を知れば知るほど、観る側も作品を大切に思えるのです。
『狂武蔵』が世に出るだけでも涙なのに
良いものにしようと
命を吹き込んでくれる過程を知ることができて嬉しいです。
長い長いプロセスですが
宜しく御願い致します!
いつもいつもありがとうございます
追撮時に見学させていただき、現場そのもののカッコよさに魅入ってしまいました。
常にピリピリしているわけではなく、笑顔も絶えない。けれども、皆が常に撮影の動きに注目し、集中しているのが伝わる、実に厳粛な空間。
ブログでのおとぼけエピソード然り、たくちゃんねる然り、おバカネタですら、どこかしっかり神々しい。本物だから生み出せる「緩急」とでも言うものでしょうか。
拓さんを筆頭に、そんな作品以上にクレイジーかもしれないキレキレ関係者の皆さまのいろんな一面や裏側を見せていただけるのは、たまらない特典でもあり、ひたすら楽しみです。
きっと作品は、渾身の気合いで凝視してもその速さに眼力が及ばず、すべての魅力を味わい尽くすことは困難かと。それでもブログやその他SNS情報を通じて見えない部分を補い、さらなる深さや奥行きを感じ取れるような気がします。完成の日まで、こちらで存分に目を肥やしていきたいと思います!
一見学者ではなく立派な支え人。
その御言葉に力が湧いてきます。
ありがとうございます。
嬉しいです。
引き続き応援宜しく御願い致します。
太田P