己の事を俳優ではなく『戦劇者』と答える坂口拓。Q:11 戦劇者とは? -坂口拓論-『坂口拓・下村勇二監督・太田Pに答えて頂きます!屋敷紘子の29の質問』

『戦劇者とは-坂口拓論-』

Q:11 坂口拓とは何者か。

坂口「自分のイメージなんてどうでも良くてさ。……あのさ、自分がどう思われたいかなんて実はないんだよね、本当に。それはあなた達が勝手に思って下さいって感じで(笑)。今自分が出来る事は、ウェイブもそうだし、日本人が本来持っている身体の使い方や絶対的な強さを表現すること。

俺はガキの頃、世界最強になるのが夢だった。けど、大人になるにつれ世界最強なんて存在しない事を知る。格闘技だって団体や種目の違いを超えて頂点を決める事は出来ない。仮にだけど、殺しの世界に入るとする。ここには本当の意味での最強っていうものがあるのかも知れないけど、この場合戦えばどちらかが死ぬっていう事だから、実際問題、最強を決めるの難しいんだよね。だけど、“最強”に成り得ると知った時に、俺は“映画人”として世界中の本物達も認める、そんな最強になる、それを表現できる人間になろうと思ったんだよ。

つまりは“戦劇者”だよね。最強の戦劇者になって、海外の人達にも“何!?こいつメチャクチャやべえじゃん!!”日本人にも、“え?この人日本人なんだ!すげーかっけーじゃん!”って驚いてもらいたいだよね。人間こんな動き出来るんだ!ってね。例えばアベンジャーズにいきなり俺が登場して、お前はどんな力(特殊能力)があるんだってなった時に「いや、普通の人間なんすけど~」みたいなね(一同笑)!それ位の心構えなんだよ。俺の世界最強のフィールドは映画であるし……勿論映画に限定しなくても、映像って事で良いんだけど。WiiBERが出来た事によって、ここを通してより親しみを持って貰えたらな、って」

太田「技自体も本物なので、表現自体を和らげたってだけで、映画もたくちゃんねるも、やってる事は何一つ変わらないからね」

坂口「そうそうそうそう。だから今日撮ったやつ(たくちゃんねる)もそうなんだけど、アクションじゃないし、かと言って本当の殴り合い殺し合いでもない。ハイブリッド。

だからお互いにプロなんだったら、ね、手や段取り決めずに用意スタートでやろうじゃん?っていうノリでやっていきたいんだよね。最初の収録へ俺が肋骨折れてたから先生にやって貰っていたんだけど、そこからバトンタッチした。俺がやるならそうやっていきたいんだよね。段取り無くしてすぐやろうよ!みたいな」

坂口が目指す場所。よどみなく話すその姿に微塵の迷いも無い。

むしろ「これから」に一番わくわくしてるのは彼自身なのかも知れない、と思いながら聞き入っていた。……何故だろうか、坂口の言葉には「この人なら必ずそれをやり遂げてくれる!」、当然の如くそうやって聞く者を納得させる力があるのだ。

『RE:BORN』のイベントなど、和やかな坂口のトークを見た事ある方達は分かるだろうが、実は無口でも何でも無く、正真正銘のムードメーカー気質である。筆者が以前、その凄さを目の当たりにしたのは園子温監督『リアル鬼ごっこ』の現場。坂口はアクション監督としての参加だった。ある日の撮影、数十名の一般エキストラの方達の参加日、撮るシーンは緊迫感と疾走感溢れるシーン。時間も迫っている中、エキストラの皆さんも慣れぬ撮影に緊張し、どうしても動きも声も小さくなってしまう(当然です)。そこでトラメガ(拡声器)を持って全キャスト全スタッフが見渡せる壇上に現れたのが坂口だった。シチュエーションを笑いも交えながら説明し、どんどんみんなの気持ちと士気を高めていく。そこから撮影は一気に進み、最後には何十人というエキストラの皆さんから坂口に向かっ大きな拍手が送られていた……すげー、何この人心掌握術……。忍術かな(汗)!

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https://wiiber.com/2019/06/29/yashki29tak/

坂口拓・下村勇二監督・太田Pに答えて頂きます!屋敷紘子の29の質問』

次回7月6日(土曜)PM7:30!!

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  1. 永作綾乃 より:

    もう、普通の俳優さんの考えを越えた陣地にいる方です。

    今のTAK∴さんを、色々な職種に当てはめよとしても、無理があります。

    戦劇者や忍者しか、当てはまらないのかもしれませんね。

    • 太田誉志 より:

      本人が時間をかけ作り上げたものですからね。応援宜しくお願い致します。

      太田P

  2. にゃん丸 より:

    今日も大切に読ませて頂きました。

    TAK∴さんを知って間もなぃのですが…
    出来る限り知りたくてあれこれ情報収集w
    1番胸に響ぃたのは『狂武蔵』の
    『俺が一緒に死んでやるから』って
    イっちゃってる写真とTAK∴さんの言葉のこの公式ブログのインタビュー記事。
    「この人、本気で本物だ…」と何故か熱くなって涙でちゃって(笑)
    幻の『狂武蔵』を観たわけでもなぃのに…。
    でも、その本気の本物を輝かせ活かす周りの人達にも心打たれちゃって。
    きっとTAK∴さんは自然と周りを巻き込みながら真剣に楽しんでる人なんだろぅなぁ〜って。
    本物できっと誰よりも繊細で痛みも弱さも知ってる人で、だから最強になりたぃ優しぃ人なんだろぅなぁ〜って。
    『ちゃんとやってれば結果は後からついてくるw』
    『だったら今を楽しんじゃおぅぜ!やってやろぅぜ!』みたぃな(笑)
    あぁ…深ぃ人だなTAK∴さんは☆
    って勝手に妄想?想像して勝手に一緒に楽しませて頂いてます♪
    だからこれからも枠にハマらず…
    みんなの斜め上を行っちゃうTAK∴さんや、それに知らなぃうちに勝手に巻き込まれちゃう思いっきり楽しんでる皆さんのあれこれ楽しみにしてます!!

    • 太田誉志 より:

      いつも長文でのコメントありがとうございます! 今後もそのエネルギー宜しくお願いします。

      太田P

  3. かみ より:

    拓ちゃんなら
    『アベンジャーズ』に出ても生身で最強確実w

    ムードメーカーですねー。
    いつでも何処でも相手を楽しませているのが
    分かります。
    拓ちゃんがいると場の空気が変わる!

  4. あこ より:

    はじめまして。『キングダム』で拓さんを知り、色んなコンテンツを楽しく観させてもらっています(謝謝☀️)。
    厳しい練習や訓練を積んだ、すごい技を見せてくれたり、食事してフリーズやお玉で戦って『これを!?』と笑わせてくれたり…、
    あまりよく知らなかったけれど、妙に気になってあの時『キングダム』を観に行って本当に良かったなと思っています。(作品とは主役さんに目が行きがちですが、それは、主役さんを引き立てる存在や裏方さんあってのことなのだともしみじみ思いました)
    『RE:BORN』では黙々と戦うお姿に気の弱い私は(!?)『強さ』をいただきました。(私には、拓さんのように『自分』というものがなかったことも気づが?されました)
    『狂武蔵』…とても気になっています。
    拓さんをはじめ、日々しばかれている悪の集団の皆様はもちろん、スタッフの皆様お身体にお気をつけてお過ごしになってください
    長文オジャマいたしました

  5. たくchファン より:

    たくちゃんねるを見ていて、実践編冒頭の説明が何とも分かりやすく、動きが頭にすんなり入ってくるのに毎回驚かされています。めちゃくちゃ教え上手なんですよね、拓さん。

    その言葉やキュートな魅力が無駄なく、ピンポイントで目や心に刺さってくる。ウェイブ最強!

    • 太田誉志 より:

      ありがとうございます!
      シュールなアクションバラエティなので、動画に”出来るか!”って突っ込み入れて下さいね(笑)

      太田P

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